技術士・コンサルタントの専門家集団が
皆様の労働安全衛生管理と改善をご支援致します!!

労働安全衛生コンサルタントグループ

 〒261-0011 千葉県千葉市美浜区真砂2-7-5

TEL 090-2677-8908

E-mail okabemas@jade.plala.or.jp

URL http://www.roanpe-consul.jp

化学工場の安全環境の特徴と改善の方向性

 化学工業は、鉄鋼業、電力業、造船業、機械製造業など他の産業に比べて、以下の特徴があり、発・火災、中毒等の災害を起こす潜在危険が高いといえる。

  • 1
    原料、中間体、製品等の中には、可燃性や毒性を持つ物質も多く、中には容易に発火したり分解したりする爆発・火災の危険性の大きいものを多く取り扱っている。
  • 2
    設備の大型化や、各種の設備で反応・分離・精製等の操作が連続的または断続的に行われているため災害発生の際の被害影響度が大きい。
  • 3
    現稼動設備には、操業から相当年数を経たものも多く、経年劣化の懸念もある。
  • 4
    製品のファイン化から、複雑な化学構造式を持った危険性の高い化学物質が取り扱われるようになった。
  • 5
    制御システムの高度化や運転員の少数精鋭化が進み、コスト面からの厳しい操業条件への移行を余儀なくされている。
  • 6
    設備の増改造・保全等の業務に多くの関係請負人(協力会社)が従事しており、景気の低迷等を背景に、人材の確保が難しくなっており、技術や技能の伝承がされにくい。
  • 7
    定期修理等の施工時期が一定期間に集中しており、年間を通した高技能者の雇用の確保が難しい。

  改善の方向性

(1)「災害発生率の高い事業場は、経営トップの積極的な取り組みが不十分である」という傾向がある為

  、経営トップの責務を以下の2点で明確にする必要がある。

  • 1
    安全確保を企業経営の最重要事項の一つとして位置づけ、その旨を明確にする。
  • 2
    自らの責任において、関係法令の遵守、安全確保に向けた実効性のある活動を展開できる仕組みを確立する。

(2)安全衛生管理体制の確立

(3)管理すべき対象を明確にし、危険性・有害性を十分に熟知して管理し、認識した上で具体策を講じる。

  • 1
    引火・爆発しやすい化学物質への対策
  • 2
    塩酸、硫酸などの危険物対策
  • 3
    高温、高圧の蒸気や高圧電気等の危険対象への対策
  • 4
    工事、作業等における作業間の連絡調整・確認不足への対応
  • 5
    手違い・省略行為などの不安全行動への対応
  • 6
    4Sの不備による不安全・不衛生状態に起因する爆発・火災対策
  • 7
    酸欠、中毒、墜落・転落、薬傷などの人身事故対策
  • 8
    非定常作業における安全対策
  • 9
    装置産業の特徴があり、設備保全作業における災害防止対策

(4)リスクアセスメント活用による安全衛生対策

  • 1
    化学工場における災害は、多岐にわたり、かつ、発生すると重篤な災害になる特徴があり、予防的機能を持つリスクアセスメントによる災害防止のための事前対策は有効である。
  • 2
    災害の原因になる危険源をできるだけ多く想定し、リストアップすることにより災害を未然に防止することができる。
  • 3
    災害の一つ一つをリスク評価することにより、重点管理が可能となり、重大災害を未然に防止できる。

(5)危険性及び有害性等の情報の提供により、災害を未然に防止する

  注文者が作成・交付する文書に記載すべき事項 情報提供の具体的な内容(例)
当該設備で製造又は取り扱っている化学物質の危険性・有害性 MSDSの交付
仕事の作業において安全衛生上注意すべき事項 作業前確認事項とその手順、作業工程、検知器の種類と警報、着用する保護具の種類、確認責任者と確認のルール、廃棄物発生時の連絡・措置など
仕事の作業について安全衛生を確保するために注文者が講じた措置 電源開放やバルブ遮断箇所の明示、仕切り板取り付け、置換方法や時間、作業開始の合図・連絡の取り組み、立ち入り禁止措置など
当該化学物質の流出その他の事故が発生した場合に講じる応急措置について 空気呼吸器など保護具の配置・数量、洗浄水などの場所、緊急連絡場所及び手段、緊急遮断方法、避難場所、緊急連絡図など

労働安全衛生コンサルタントグループとして以下の支援を致します

1.化学向上の安全に関する現場診断と改善提案

2.化学工場の安全に関する改善のご指導

(1)本質安全の為の設計レベルの改善

(2)安全装置の機能改善

(3)危険部分の防護改善

(4)化学工場の安全のための標準化

(5)点検整備方法の改善

(6)爆発火災の防止

(7)化学プラントのセーフティ・アセスメント

(8)安全衛生管理体制確立

(9)リスクアセスメント導入による安全衛生対策

(10)危険性・有害性などの情報提供の仕組み構築

(11)作業間、各請負人との連絡体制不備による災害防止体制の改善

3.安全衛生教育の支援