技術士・コンサルタントの専門家集団が
皆様の労働安全衛生管理と改善をご支援致します!!

労働安全衛生コンサルタントグループ

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機械安全の方向

機械設備の安全化については欧州の動向が国際的にかなり影響を与えており、EUの機械指令はその代表的なものである。日本でも2001年に厚労省が「機械の包括的な安全基準に関する指針」を公表し、方向付けが行われている。

1.機械の安全化の手順/本質安全

機会安全化の手順600w.jpg

2.機能安全

  • 機械の本質安全化により、機械が人や環境に危害を及ぼす原因そのものを低減あるいは除去することが重要であるが、機械そのものを安全なものとして製造することが技術的、経済的に困難な場合、機能的な工夫で安全を確保するという【機能安全】の概念がある。
  • 本質安全についてはISO12100、機能安全についてはIEC61508に基準的な考え方の詳細が述べられている。
機械の安全/本質安全と機能安全500w.jpg

 

(例)

  • 踏切事故をなくすため、線路を全て高架にする/多種のセンサーを駆使して警報機と遮断機で踏切事故を防止
  • タンクの周辺に防護堰を設けて万一の場合に周辺に油などが流れ出すのを防止する

機械設備に対する安全対策

1.機械設備の安全設計

(1)本質安全化

  • 1
    安全機能が機械設備に内蔵され組み込まれている
  • 2
    機械設備の操作や取扱を誤っても、災害につながらないようにフールプルーフ機能を有している
  • 3
    機械設備やその部品が破損、故障しても安全側に作動するようにフェールセーフ機能を有している

(2)設計時に求められる安全

  • 1
    作業者が触れる恐れのある箇所に鋭利な端部、角突起物等がないようにする
  • 2
    機械的な危険源に配慮して、身体の一部が進入できないような機械の形状、寸法、機械の駆動力等の設計を行う
  • 3
    加工物の自動供給装置、送りスライド、ジグ等を用いて、機械の使用中に危険源に接近する必要性をなくすようにする
  • 4
    機械の適切な強度計算により、機械の破損・破壊等の可能性を最小化する
  • 5
    機械の運動エネルギー、外部からの力により、機械が転倒することを防止する安全性を確保する
  • 6
    感電を防止するために感電保護手段を採用する
  • 7
    騒音、振動、過熱のないように発生源で低減する方法を採用する
  • 8
    電離放射線、レーザー光線などの放射出力を、機械が機能する最低レベルに制限する
  • 9
    火災又は爆発の恐れのある物質は使用しない
  • 10
    機械に使用する材料、塗料、触媒、切削油、燃料等は有害性のないものを使用する

身体的負担の軽減、誤操作等の発生の抑制を図るため、人間工学に基づく配慮を行う

誤起動、誤操作等を考慮した制御システムとする

安全上重要な機構や制御システムの故障の確率を最小化する

などである。(以下省略)

2.安全装置による安全確保

(1)安全装置の内蔵/フールプルーフ

  • インターロックガード (機械が作動している間はガードは開けられない/ガードが開いている間は機械は作動しない)
  • 両手操作機構(両手で同時に押しボタンやレバーを操作させることにより、手を危険源から隔離する)
  • ロック機構
  • トリップ機構(身体の一部が接触または接近すると機械が停止)
  • 安全ブロック、安全プラグ、レバーロック

(2)フェールセーフ(失敗しても安全が確保される仕組み)

  • ヒューズ
  • 機械設備に異常、故障などが起きたときに、安全側にしか故障しない
  • 再起動防止回路/急停止用の回路/非常停止用の回路

(3)安全確認型システム(安全が確認された場合のみ機械の運転継続あるいは運転開始の指令が許可される仕組み)

3.危険部分の防護対策

(1)防護覆い

(2)安全距離

  • 柵越えの安全距離(防護柵の外側に立ち、その上を超えて届く範囲が安全距離を確保できている)
  • 上肢(指先、平手、腕、肩の接合部まで等)が開口部から侵入して危険区域に届かない安全距離

(3)動力機械プレスの安全

(4)木工加工機械の安全

労働安全衛生コンサルタントグループとして以下のご支援を致します

1.機械安全に関する現場診断と改善提案

2.機械安全に関する改善のご指導

(1)本質安全の為の設計レベルの改善

(2)安全装置の機能改善

(3)危険部分の防護改善

(4)機械安全のための標準化

(5)点検整備方法の改善

(6)産業用ロボットの導入による安全改善

(7)爆発火災の防止

(8)化学プラントのセーフティ・アセスメント