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皆様の労働安全衛生管理と改善をご支援致します!!
労働安全衛生コンサルタントグループ
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1.電撃(感電)対策
(1)電撃の危険性と要因
①電流の値
*IEC(国際電気標準会議)基準:人間の場合、死亡に至る電流は、40mA×3〜10秒の通電
②電撃を受けている時間
*人体に通電されている時間が長くなると危険が増すが、電圧と電流の観点で配慮が必要
電撃時間(秒) | 1.0 | 0.8 | 0.6 | 0.5 | 0.4 | 0.3 | 0.2 |
危険接触電圧(V) | 90 | 100 | 110 | 125 | 140 | 165 | 200 |
電撃時間(秒) | 1.0 | 0.8 | 0.6 | 0.5 | 0.4 | 0.3 | 0.2 |
危険電流(mA) | 180 | 200 | 220 | 250 | 280 | 330 | 400 |
③電源の種類
*電撃の危険度は電流が交流か直流かによって、また、電源の周波数によっても左右される。
*周波数が50Hzまたは60Hz付近の離脱電流が最も小さく、最も危険である。
*直流は交流の4〜5倍危険である。
(2)安全電圧
①感電したときの電気的条件が最も悪い場合を前提として、諸外国では安全電圧を設定している。
*ドイツ、イギリス・・・24V オーストリア・・・65V(0.5秒) 110〜130V(0.2秒)
ベルギー・・・35V スイス・・・36V オランダ・・・50V フランス・・・24V(交流) 50V(直流)
日本・・・安衛則では対地電圧50V以下が除外となっており、安全電圧とみなされる
(3)対策
①露出充電部の防護・停電
②漏電遮断器、自動電撃防止装置
③保護具、防具の使用
④安全衛生教育
2.電気設備による引火爆発対策
(1)電気設備による火花、アーク、加熱が点火源となり、引火性のものが大量に扱われる環境で爆発
(2)爆発可能性のある電気設備
①開閉器類:刃形開閉器、電磁開閉器で負荷電流を開閉するとき
②電動機類:電動機が過負荷で異常に加熱、巻き線が短絡及び地絡をしたとき
③配線器具:差し込みプラグを受け(コンセント又はコネクター受け)に差し抜きするとき
④照明器具類:管球が破損したとき、蛍光灯の安定器の過熱など
⑤各種計測器:電池を内蔵している計測器
⑥その他機器:抵抗器類、電磁弁用電磁石、電磁ブレーキなど
⑦電気配線:漏電、短絡、断線
(3)対策
①基本防爆構造の電気設備の使用
②粉じんに対する防爆構造の設備の使用
3.電気火災対策
(1)電気火災の要因
①電気設備や電線の絶縁劣化
②過熱、湿気、腐食などによる絶縁破壊
(2)対策
①絶縁抵抗の測定による絶縁状態の確認
②他の金属体(建物、水道管、ダクト、ガス管、フレーム、ラスなど)や可燃物と隔離する
③短絡、漏電などで過電流が流れる場合は速やかに電気の供給を停止
④ヒューズ、ノーヒューズブレーカー等の保守点検
⑤コード、ソケット、コンセントなどは表示されている許容電流を超えて使用しない
⑥その他、安衛法で定められている電気設備の使用方法遵守
4.静電気による危険防止対策
(1)静電気発生要因
*2つの異なる物体が接触、分離するときにその界面で電荷の移動が起こり発生する
(例) ベルト、ロールなどによる帯電/粉体の帯電/引火性液体の帯電/人体の帯電
(2)静電気の危険性
①爆発火災・・・引火性のものが空気などと混合して爆発の雰囲気になり、静電気の放電により発生
②電撃・・・帯電している人体/物体の間に放電が起こり電撃が発生
③生産障害・・・静電気が放電したときの放電電流、電磁波、発光により生産システムが暴走、停止
(3)対策
①静電気発生の抑制・・・滑り摩擦、流動物の流速、接触する相互の物体の組合せ
②電荷の蓄積防止・・・接地抵抗、導電性の靴・床、相対湿度を60〜70%に加湿、除電器の使用
1.電気安全に関する現場診断と改善提案
2.電気安全に関する改善のご指導
(1)本質安全の為の設計レベルの改善
(2)安全装置の機能改善
(3)危険部分の防護改善
(4)電気安全のための標準化
(5)点検整備方法の改善
(6)電撃(感電)危険防止のための対策・改善
(7)電気設備が原因する爆発火災の防止
(8)静電気による危険防止対策・改善